会員活動 オンライン会議/cud ミーティング 001 報告

イベント開催日 2020年09月25日

1.概要

開催日時 2020年9月25日(金) 10:00-11:00
参加者 8名
目的 会員交流 色弱当事者と世話人
内容
  1. 自己紹介
    当事者5名と世話人3名
  2. ある色弱者による葉っぱの彩色(写生)に関する話題提供
  3. ディスカッション
    発表者の彩色経緯および考察について感想を述べ合う

2.会議の趣旨および内容

この会議は、人にやさしい色づかいをすすめる会の初めてのオンライン会議でした。新型コロナ感染予防により集会自粛の中、会員同士の交流を図る一環として行いました。初回は、会員からの要望を受け、色弱当事者と世話人の交流を目的としました。

会議の内容として、自己紹介の後、絵を描くことを趣味とするある色弱者から、自身の葉っぱの彩色方法について話題提供がありました。発表者は、D型強度/2型2色覚です。参加者は、開示された実際の写生画を共有しながら、彩色の色選択の経緯や、色弱者が絵を描くとはどういうことか等の考察を聴き、感想を述べ合いました。当会に入会間もない当事者の中には、これまで色弱者同士で話し合う経験が無かった方もいます。自身と似た経験談や彩色における色選択方法が似ていることなどで、発表者に共感する発言が多くありました。世話人からは、そうした当事者の方たちの感想を聴き、改めて色弱者の多くが子ども時代の経験から、絵を描く楽しさや色を組み合わせることで創造性を育む行為が失われていると感じるなどの発言がありました。

発表内容の要約

写真3  助言ありバージョンの彩色の経緯

できるだけ実際の色に近づけて塗りたいという希望を持ち、C型/一般色覚者の助言を受けたところ、写生対象には黄緑系と黄土系が混在していることがわかり、絵の具のラベルの色名を見て2色で彩色した。

写真4  自由なバージョンの彩色の経緯

好きなように彩色した。自由な彩色と言っても、「葉っぱは緑」という知識に頼り、絵の具の色名から緑系を選んだうえで濃淡を自由につけた。

彩色の考察

葉っぱの彩色に緑系を使う理由は、子ども時代に葉っぱを茶色で塗り「色が違う」等と言われた経験があることで、一般的に違和感のないように描きたいという気持ちが働くから。同じ色に見える黄土色を葉っぱに塗るという冒険をしようという気にはならない。

実は、写真3 助言ありバージョンの彩色も、写真4 自由なバージョンの彩色も、濃淡の違いはあるが、同じ色使いに見える。どう彩色しても完全に自由な彩色は無理。見たままを自由に描けばよいと言われても窮屈で楽しく描けない場合がある。

絵の具セットの中には同じ色に見えるものがあるが、C型の人は使い分けていることが不思議。色弱者という自覚のない幼児、子供たちに「見たまま」や「自由に描けばよい」と言って描かせる場合は、注意や配慮が必要である。

人にやさしい色づかいをすすめる会は、2020年度のCUD勉強会のテーマとして『ディスカッション「幼児教育とCUD」』(仮称)を予定しています。今回の発表内容は、このイベントにおける幼児、子供たちの美術教育に関する事例紹介および問題提起として採用予定です。

3.参加者の感想

参加者から届いた感想をほぼそのまま列記します。

  • 初参加であること、初オンライン会議で緊張しました。人生で初めて、色弱当事者の方と接することができ、共感できる嬉しさを感じることができました。また、一般色覚者の方のアドバイスを聞くことができ、有意義な時間でした。ありがとうございました。
  • 葉を緑色以外で塗ってしまうなど、他の方の体験談に共感するところが多く、気持ちを共有することができたのがうれしかったです。色弱者の中には、美術の道をあきらめてしまう人がいると思いますが、そういった人たちに勇気を与えるお話だったと思います。
  • ZOOM会議の開催、ありがとうございました。
  • 良い機会をいただきありがとうございました。直接集まらなくても、ZOOMで充分意思疎通ができると思いました。ZOOM会議を、定期的に開けると良いですね。

以上
(2020/10/1作成)