本講座は、朝来・養父教育研究会分科会(養護教員)より依頼を受け、「2023年度 あさご・やぶ教育フェスティバル」の分科会研修として、カラーユニバーサルデザインについての理解を深めることをテーマに実施したものです。
概要
派遣日時 | 2023年8月5日(土) 10:15〜11:45 |
場所 | 兵庫県養父市立広谷小学校の会場と講師を結ぶリモート(ZOOM)形式 |
主催 | 朝来・養父教育研究会分科会(養護教員) |
対象 | 朝来市・養父市内小中学校の養護教員 25名 |
講師 | 富永さかえ(NPO 人にやさしい色づかいをすすめる会 代表) |
目的 | 数年前から行っている研修のテーマ「ユニバーサルデザインの視点から取り組む健康教育について」の一つとして、カラーユニバーサルデザインについての理解を深め、教職員や生徒にも啓発していく。 |
テーマ | カラーユニバーサルデザインについての理解を深める |
内容 | 講座の流れ
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講座の趣旨および内容
本講座は、朝来・養父教育研究会分科会(養護教員)より依頼を受け、「2023年度 あさご・やぶ教育フェスティバル」の分科会研修として、カラーユニバーサルデザインの理解を深めることをテーマに実施したものです。分科会のご担当者からは、『数年前から「ユニバーサルデザインの視点から取り組む健康教育について」をテーマに研修しており、今年度はカラーユニバーサルデザインについて研修し、教職員や生徒にも啓発していきたいと考えている。』と依頼の趣旨を伺いました。また、講座は、リモート形式、講座時間が正味70分程度ということもあり、講義のみのご希望でした。養護教員の方は、様々な支援を必要とする児童生徒への対応で、多忙な日々とお察ししています。本講座では、学校に必要なCUDについて誰でもすぐに実践できる、具体的で分かりやすい講座にすることを心がけました。
講座の内容としては、①色覚の多様性理解として、色が見えるしくみと色覚タイプ(C・P・D・T・A型)について、次にP型D型の見え方の主な特徴、色弱の子どもが色で困る事例と要因について講義。続いて②CUDの知識と実践では、CUDの3つのポイントとその手法、シミュレーションツールの原理、CUDの事例を講義。特に、子どもたちが気づくことや学べることに差がつかないよう、また、安心・安全に学校生活を過ごせるよう、学校に必要なCUDとして、現在の色彩環境のチェックと改善、今後、CUD対応を導入できるもの、授業や学校経営に関して自己チェックする点等を具体的に解説。最後に③資料・書籍の紹介をしました。
本講座の内容が十分伝わるか心配していましたが、養護教員の方々は熱心に受講くださっていました。後日届いた受講者の感想でも、「CUDについての講演をお聴きしましたが、とてもわかりやすいお話と資料でした。普段、配慮できていないことに気づけたので、少しでも、今後にいかせていけるようにしたいと強く思いました。ありがとうございました。」「CUDについて、より専門的な話が聞けて良かったです。また、ブロック研で、再度、学校で取り組めることを検討して、子どもたちのために研修を深めていきたいです。本日は、ありがとうございました。」等、役立つ内容であったとの感想を多数いただけました(添付資料「2023 朝来・養父教育研究会 分科会(養護教員)【感想】(PDF、約150KB)」参照)。講師派遣のご担当者が作成された「学校での色覚検査に関する資料」が事前に配布されていたようで、より分かりやすい講座にしていただけたことに感謝しています(添付資料「学校での色覚検査に関する資料 2023.8.5 資料(朝来・養父教育研究会 分科会作成)(PDF、約180KB)」参照)。また、当日リモート運営くださりありがとうございました。遠方からのご依頼にお礼を申し上げます。NPO人にやさしい色づかいをすすめる会は、今回初めてリモートによる講師派遣の依頼を受けましたが、リモートでの派遣の有効性も感じられ、貴重な経験をさせていただきました。
資料
(朝来・養父教育研究会の許可を得て掲載しています。)
以上 (2023/09/06 作成)