豊田市中央図書館バリアフリー映画上映会でイベント協力させていただきました。

概要
開催日時 | 2022年10月16日(日) 13:30-16:00(開場13:00) |
場所 | 豊田市中央図書館 6階多目的ホール(西町1-200 豊田参合館内) |
主催 | 豊田市中央図書館 |
共催 | 豊田市役所福祉部障がい福祉課 |
定員 | 40名 |
参加費 | 無料 |
内容 | 映画作品『博士の愛した数式』を日本語字幕と音声ガイドの両方を付けて上映。 |
当会のイベント協力内容
- 会場内
- カラーユニバーサルデザイン(CUD)の紹介プレゼンテーション(手話通訳あり)
- カラーユニバーサルデザイン(CUD)に関するパネル・書籍等展示・資料配布
- 色弱模擬メガネを使った色弱者の見え方体験
- 当会のスタッフ3名
開催報告
NPO人にやさしい色づかいをすすめる会は、2022年10月16日(日)午後開催されました、豊田市中央図書館バリアフリー映画上映会においてイベント協力をさせていただきました。イベント協力は今回で6回目です。内容は、カラーユニバーサルデザイン(以下CUD)に関するプレゼンテーションと展示および体験コーナーの設置でした。
プレゼンテーションの内容は毎回更新しています。今回はタイトルを「色覚の多様性を理解しよう」にしました。内容としては、まず、3色覚、2色覚、3色覚と2色覚の中間の見え方についてシミュレーション画像を見ていただきながらお伝えしました。その後、ヒトの色覚に多様性がある意味について、それぞれ見え方の個性を生かし色々な種類の食べ物を獲得することで人類は生き残ってきたとする研究(東京大学大学院新領域創成科学研究科河村正二教授)の紹介や、2017年に日本遺伝学会が遺伝学用語の改定をし、色覚異常、色盲は、色覚多様性の1つとしたことなどをお話しました。CUDの理念は、ヒトの色覚のタイプに正常、異常の区別も優劣の区別もない、色覚の違いは、ヒトが持つ多様性の1つであるとするものです。そうした理解が進むことを願ってお話しました。
新型コロナウイルス感染症対策のため、今回も上映会参加定員は半数になりましたが、展示コーナーや体験コーナーには何人も立ち寄っていただけました。当会のスタッフ2人は色弱の当事者で、お立ち寄りいただいた方へ直接色の見え方について説明させていただくと、反対にいろいろ質問される光景も見られました。こうした交流が色覚の多様性理解に繋がると実感したイベントでした。
映画は視覚障がいの方や聴覚障がいの方のために、文字や、音声で情景説明が入ったバリアフリー映画です。今回の映画では、情景説明に「オレンジの袴に金色の着物・・・・」など色で伝える内容が多かったと感じたので、P型(2色覚)のスタッフに伝えたところ、「そういえばそうだね、僕らが説明したら、色の説明はないだろうね。」というコメントでした。このコメントは、C型一般色覚と色弱当事者の日常生活における色との関わりの違いについて、考えさせられるものでした。
参加者の皆様、ありがとうございました。そして、今回も CUDを紹介する機会をくださいました豊田市中央図書館様および豊田市障がい福祉課様にお礼申し上げます。
資料
- バリアフリー映画上映会チラシ(PDF: 約890KB)
- 開催当日の記録写真(PDF: 約280KB)
以上 (2022年11月16日作成)