今回は、久しぶりに対面形式の開催を企画しましたが、新型コロナウイルス感染者の急増により、開催3日前に、急遽オンラインに切り替えての開催となりました。
概要
イベント名称 | 会員交流会 <会員限定> |
開催日時 | 2022年7月24日(日) 14:00〜16:00 |
開催形式 | Zoomオンライン開催 |
参加者 | 14名 |
目的 | 会員交流 |
内容 | 自己紹介・話題提供 |
報告
NPO人にやさしい色づかいをすすめる会は、2022年7月24日(日)14:00―16:00オンライン会員交流会を開催いたしました。今回は、久しぶりに対面形式の開催を企画しましたが、新型コロナウイルス感染者の急増により、開催3日前に、急遽オンラインに切り替えての開催となりました。
参加者14人中、先月入会されたばかりの方を含め、色弱当事者の方は9人でした。全員の自己紹介の後、色弱当事者による話題提供のコーナーでは、「カラフルなバレーコートの色名の話」、「D型用補助フィルタの見え方の話」、「黄色系ランドセルの色名の話」、伊賀顧問から「色弱の子どもにわかる色の教科書を作りたいという話、他」を提供いただきました。最後に、今回は欠席の方で、当事者のお子さんを持つ保護者の方から、お子さんについて近況報告いただいた内容を共有し、終了しました。話題提供の内容、近況報告の内容は、どれも興味深いもので、2時間では足りないほどでした。当会は、今後も会員同士が親しくなれる交流イベントを随時行っていきます。
参加者から寄せられた感想と、記録画像を添付いたします。
参加者の感想
- バレーコートの色の話、色弱当事者からしても、赤だの緑だの黄緑だの、、、、 横から見ているとおかしな議論してますね。我が家でも、よくこんな話をしています。。。
- 色相環の色再現ができない話、すごく理解できます。
絵を描くときに、絵具で見た目の色を作ることが全然できないのと似ていますが、絵は自由な色使えますが、色相環はそんなわけにはいかないので、助けてくれた友人にホント感謝でしょうね。
- 今回、いろいろな年齢層、職種の方のお話しを聞くことができました。
- 一昔では、就けなかった職種で活躍されている方もみえて、色弱者へのハードルも少し下がってきたのかなと感じました。
- 参加者皆様の体験談には思わず「あるある、そうそう」と共感できたことは嬉しくもありました。
- 「カラフルなバレーコート」…バレーコートは現在、こんな感じなんですね。シミュレーション画像とともに、拝見しましたが、視覚からの情報、聴覚の情報で、何がどの色なのか?何が正解なのか?わからなくなりました…(笑)いずれにしても、色が氾濫しているな~と感じた次第です。
- 「補正眼鏡の色見本」…こちらは、諸説あり昔、聞いたことが、日本が一番、色名数があるそうです。今回、お見せいただいた色見本も、大変興味深かったです。フィルターを通した場合の違いにもびっくりしました。ただ、私個人の思い描いている色と「色名」と比べると、ギャップを感じられたのは色とは何か?感じてしまいました。
- 「カラーランドセル」…皆さんは「何色じゃないですか?」とおっしゃってましたが、これは何色?と言われれば、私は答えられなかったですね。
- あらためて、私は色に対して、恐怖心を持っていると思います。本当の色の答えを探すために、また、不正解を恐れるがために、発言に躊躇していたと思います。
- 最後に伊賀顧問が、ぬり絵で「感じた色を置く」とおっしゃっていたことが、なるほどと思った次第です。
- 色弱当事者様の親御さんのメッセージの感想ですが、当事者(息子さん)が目標とされていた職種で不採用で、色弱が一因であった可能性は無いとは言えないと思いました。確かに職種によっては、人の命にかかわる職種など制限はありますからね。当事者(息子さん)が、納得して別の道で人生を歩んでおられるのなら、また、ご両親に恨みをもっていなければ幸いです。
私の時代は、職種の選択肢はなく求人も「色盲不可」ばかり、希望職種を受けることもできず…両親を恨み続けたものです。色弱に対して興味、理解をもっておられる色弱当事者様の親御さんのお子様に対する愛情を感じました。
- 今回の皆様のお話を拝聴しまして、どの色覚タイプの方でも、生まれた時から(色覚を認識するようになってから)今日までずっと同じ見え方で、それがその方にとっては当たり前のことだということを常に頭に入れておく必要があるのだと改めて思いました。
- 黄色のランドセルの事例では同じC型でも脳内で捉えている色が違うことを痛感しました。黄色の定義の感覚も人により様々ですね^^
- 後半に伊賀顧問が触れていらっしゃいましたがダルトンメガネなどのツールは、わたしたち人間が通常見えない紫外線や赤外線を機械を通して調べることと同じなのだというお話が大変わかりやすく勉強になりました。
- 伊賀顧問の(色彩の)教科書のお話は、今後の子どもたちのためにも大変楽しみなお話ですね。今まで色弱の方からお聞きする中で(今日の参加者の方でもいらっしゃいましたが)子供の頃が大変だったというお話をお聞きしますし、さまざまなことを学び吸収する時期の子どもたちにとって、とても支えになるのではないかと期待しております。
伊賀顧問の仰るように色名が大切ではないという考え方に、僭越ながら私も強く共感いたします。
- 色のことがわかる人たち(色弱の人たち)が入ってきて心強いです。
- 多様な色覚の人が、色について、あるいは見え方について話し合うと、毎回多くの気付きがあります。今回は「色名」に関する話題が多くありました。私たちは、色について語るとき、色の名前を使ってコミュニケーションを図ることが多いですが、色の名前は、多様な色覚に共通ではないことを意識する必要があると、改めて感じました。ではどうやって多様な色覚を持つ人たちがお互いの見え方を理解し合えるか、色の概念を共有する方法は?大きな課題です。
- オンラインで色の見え方を語るには、各自のディスプレイや照明環境も異なるため限界がありますが、会員交流会は楽しいです。今回は残念でしたが、次回は対面形式でできることを願っています。
- ある色を見て、それぞれの見え方・感じ方を自由に語り合い、色覚タイプによる違いを知ることはとても楽しいものです。今回、ZOOMではそれが難しいことを実感しました。ディスプレイ上の色は同一ではないので、見え方の議論を深めようがないわけです。それが残念でした。次回もZOOM開催の場合は、そこを意識して話題提供で使う資料のあり方を考えたい。