ノーマライゼーション、ユニバーサルデザインの理念を理解する一環として色覚について学ぶ。
概要
派遣日時 | 2019年12月12日(木) 9:30-11:00 |
場所 | 愛知淑徳大学 星ヶ丘校舎(15B教室) |
受講者 | 愛知淑徳大学 交流文化学部 内藤恵子教室「住まいと生活」2,3,4年生 34名 |
講師 | 富永さかえ |
テーマ | 色覚の多様性とCUD(Color Universal Design) |
内容 |
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学生の感想(抜粋)
- 色弱について聞いたことはあったし、知り合いの男性にも色弱の人はいたけれど、自分自身は色をみわけられるため、どのように見えているのか、どのような場面で困るのか、あまり分りませんでした。CUDチェックツールとして色弱模擬フィルタをつけて色紙を分ける体験をすることで、全然違う色が同じ色に見えたり、フィルタを外した時と色が違ったり色弱の人の見え方に少し理解を深めることができました。色弱の人は周りから見て分るわけでもないし、人それぞれ度合いは違うため、一般の人も含めてどんな人でも見分けやすい配色デザインの工夫が必要だと感じました。
- 実際にバリアントールを使って私がいつも見ている色と色弱の方が見ている色の違いにとても驚きました。特にピンクと青が同じ色に見えてしまったり、赤がまったくちがう色に見えてしまうことに驚きました。実際に体験してみて、色を見分けることの重要さを学んだだけでなく、知らないところで改善されていて、すごく過ごしやすくなっているのかなと感じました。しかし、それでも色で分けられているグラフはなかなか区別がしにくいと思いました。そのため、色だけでなく模様なども区別するべきだと思いました。
- アルバイト先の社員の方が、黄色のパプリカと赤色のパプリカを間違えて買ってきていて、「色がよくわからなかった」と言っていたので、どうしてわからないのだろうととても不思議に思っていましたが、今回自分も体験してみて、色弱の方たちはこんなにも色が分りにくいのかと理解できました。
- 特に赤色が分りにくいなと感じました。また、こういった色覚の検査は、経験したことがなかったのですごくどきどきしましたが、色弱の方たちと同じ感覚を体験できました。この経験を活かして、色弱の方がいたらサポートしたいなと思いました。自動車の免許を取得できるのか疑問に思っていましたが、できると分かり驚きました。注意深く信号や標識を見ないと事故を起こしてしまう可能性があるので、少し怖いなと感じました。
- 私は今まで、トイレや駅の路線などを色で判断していたので色弱の人はすごく大変だと思いました。実際に自分もメガネをつけて体験してみましたが、色が全然分らなくて暗い色ばかりに見えてすごく不便に感じました。色を5分類しましたが、メガネをはずして確認すると全然色が違って驚きました。
- 今まで、車イスや盲目など、目に見える障害の人たちのためのバリアフリーなどは学んできましたが、今日のような色弱の人など目に見えない障害の人たちも考慮することがユニバーサルデザインなのだと感じました。貴重な体験ができて良かったです。
- 「色彩弱者」とは、社会が対応に弱いと聞いて、私たちが知識をつけてできることは多くあると気づくことができました。パンフレットなども重要度が高いものを作成する時は、名古屋市のMAPのように多くの人がつかえるようにするということを覚えておけば、色彩弱者当事者に強い社会をつくれると思います。