色弱のお医者さんとしてカラーユニバーサルデザインの普及活動で知られる岡部医師から、色弱の子どもが困る場面と配慮の仕方を学ぶ講演会。 色覚の多様性、CUDの知識の解説を含め、色弱の子どもの置かれている現状分析、学校や家庭でできる具体的なサポート事例の紹介。 バリアントール*めがね体験・CUD関連図書閲覧コーナー設置。
概要
イベント名称 | 第6回勉強会 講演「色弱のお医者さんに学ぶ子どものためのカラーユニバーサルデザイン」 |
実施日 | 2016年6月25日(土)13:30~15:40 |
場所 | ソレイユプラザなごや(なごや人権啓発センター研修室) 愛知県名古屋市中区栄一丁目23-13 |
主催 | NPO人にやさしい色づかいをすすめる会 |
後援 | 半田市教育委員会 |
講師 | 岡部正隆氏 東京慈恵会医科大学 解剖学講座 教授 NPO 法人カラーユニバーサルデザイン機構副理事長 |
参加人数 | 52名 |
参加費 | 500円 |
内容 |
色弱のお医者さんとしてカラーユニバーサルデザインの普及活動で知られる岡部医師から、色弱の子どもが困る場面と配慮の仕方を学ぶ講演会。 |
使用ツール |
・バリアントール*(一般色覚者が色弱者の見え方を体験するための色弱模擬フィルタ眼鏡 ) |
報道 | 中日新聞 |
* いずれも伊藤光学工業株式会社の製品
イベントの趣旨
NPO人にやさしい色づかいをすすめる会は、カラーユニバーサルデザイン(CUD)に関する知識と技術を学び、その理念を広く一般に普及・啓発する活動の一環として、公開イベント 第6回勉強会 講演「色弱のお医者さんに学ぶ子どものためのカラーユニバーサルデザイン」を開催いたしました。
子供たちへの一斉色覚検査がなくなって十数年経つ今年4月から、学校現場ではまた新たに、子ども自身が色弱と知らないまま不利益を受けることの無いよう積極的な取り組みが始まっております。そうした中、養護教員など学校関係者からどのような取り組みをしたらよいのか、戸惑いの声が聞こえてきました。今回の講演企画はこうした学校現場の声がきっかけとなりました。教育関係者、保護者、ユニバーサルデザインに関心のある方など多くの方と共に、色弱の子どもが困る場面と配慮の仕方を学ぶ機会となりました。
講師には「色弱のお医者さん」として色覚バリアフリーやカラーユニバーサルデザインの普及講演、「保護者の勉強会」講師などを数多くされています、日本におけるカラーユニバーサルデザイン普及活動の第一人者であります東京慈恵会医科大学 解剖学講座 教授岡部正隆先生をお招きすることができました。今回の講演会開催に際し、広報等多くの方からのご協力に改めて感謝申し上げます。
私たちは今後も、CUDに関わる様々な声をキャッチするよう努め、ニーズに応えられるイベントの企画をできればと考えております。
イベントの内容報告(資料1―資料3)
まとめ
アンケート結果では、回答率73%、その内講演内容については、満足、やや満足が90%以上、不満、やや不満の回答はなく、高い評価となりました。また、講演で特に印象に残ったことやご感想、ご意見・ご要望として多くの記述をいただきました。参加者がそれぞれの立場で書かれたもので、その多くが色弱の子どもへの配慮や指導について知りたかったことが具体的に分かってよかった、色覚・色弱に対する知識や情報をもらえて、今後に活かしたいというものでした。
しかしながら、アンケートの問い「色覚やカラーユニバーサルデザインについてもう少し詳しく知りたいと思われることはどのようなことですか?」に対しては、「色覚の遺伝や色の見え方の違い、色弱者が具体的に困る場面」「学校において色覚検査を行うときの環境整備や配慮の仕方」「カラーユニバーサルデザインの具体的な事例や取り組み方」などの項目欄に多くの方からチェック(複数選択可)が入っていました。まだまだこうした高いニーズがあることに目を向けなければなりません。私たちは今後も様々なかたちで、こうしたニーズに応えて行きたいと思います。