人にやさしい色づかいをすすめる会は、トライデントデザイン専門学校の学生に、CUDに配慮した制作について講義を行った。 2021年度下半期の授業の最初の回にCUDについての概要を講義した(→開催報告はこちら)。
学生たちはCUDに配慮した制作を行い、授業の最終回に、制作物についてのプレゼンを行った。プレゼンには当会の会員5名(うち色弱者2名)が参加し、制作物に対して、CUDの観点から評価・アドバイスを行った。
概要
派遣日時 | 2022年1月25日(火) 13:45-16:55 |
場所 | トライデントデザイン専門学校 |
主催 | トライデントデザイン専門学校 石澤広子講師 |
対象 | 総合デザイン学科 ビジュアルデザインコース 2年生37名+教員1名 |
講師 | 水野史土 |
テーマ | CUDに配慮した制作の実践 |
内容 | 学生のプレゼン |
講座の内容
学生たちは授業の最初の回にCUDについて学び、制作物を作成した。制作中は、色弱者の見え方をシミュレーションする模擬フィルタやアプリを活用した。
授業の最終回のプレゼンでは、制作物を色弱者に確認してもらい、CUDへの配慮という観点でアドバイスを受けた。色弱者の感想・評価を直接聞ける貴重な機会となった。
学生の感想
No.1〜10
- 今回はお忙しい中お時間をいただき貴重なご意見ありがとうございました。
私は今回の授業を通じて初めて色弱という言葉とその意味を知り、色弱の人が身近にも多くいることに驚きました。特に男性の20人に1人が色弱者であり、この学校の中でも色弱の人がいたことにすごく驚きました。おそらく私が今まで関わってきた人の中にも気づかなかっただけで色弱者がいたと思います。これだけ多くの人が困っているにもかかわらず、今まで色弱者に対してなんの配慮もしてこなかったことを申し訳なく思いました。もっと色弱や CUD についてのことを小学生などの幼いうちに知っておきたかったと感じました。そして私と同じように色弱者について理解している人はとても少ないのではないかと感じました。また、色弱という言葉を知ってもプレゼンの日に色を間違えたことを注意されることがトラウマになってしまうこともあるというお話も聞きました。そこまで頭が働いておらず、本人の気持ちを考えることは難しいことがだと感じました。
今回の授業では C 型 P 型 D 型 T 型を中心に考えてきましたが、見え方の多様性の中には白内障や緑内障、P 型の中にも強度の違いなどまだまだたくさんの見え方があることも知り、必ずしもシミュレーターを通して見たものものが正しいというわけではないというで、デザインをする上でとても悩みました。私は、クレパスの CUD 化を行いましたが、本体の色が自然由来の原料から作られたものなどは、色を変えられないものだったのでとても苦労しました。他にも食品などはその食品の色があったり、ブランドはブランドのイメージのカラーがあるので、それらと CUD を両立させることはとても難しいということを感じました。
今回の授業が始まってから、日常生活の中でも、身の周りの色について深く考えることが多くなりました。そして私たちの身の回りのものの多くはまだ CUD に対応していないことを知りました。一方で、最近変わった電車の時刻表など、リニューアルされたもの、新しく出来たものに関しては、赤と黒の文字が赤色の見分けがつくように斜線が施されていたり、赤地に白抜き文字にされていたりと CUD 化されているものも見かけました。少しずつこのような考え方が広まってきており、それはこれから加速するものだと感じるとともに、私も CUD の考えを身につけなくてはいけないと感じました。今回学んだことを忘れずにより多くの人にとって見やすいデザインについてさらに考えを深めていきたいと思います。
- 最初は、カラーユニバーサルデザインについて聞いたことはあっても、詳しくは知りませんでした。授業を通して、色々調べてみて、色弱者の方がどのように見えているのか。どのように改善したら見やすくなるのかを意識して、カラーユニバーサルデザインの商品を制作することが出来ました。ただ色を変えて見やすくするだけでなく、マークや模様を付けて記載したり、貼ったりして、物の識別を出来るように工夫すると、色弱者の方がもっと見やすく分かりやすくなることが分かりました。
私達2班は、小学生向けのカラーユニバーサルデザイン商品のご提案をさせて頂きました。私が担当しました、新学社さんの漢字ドリルの改善。改善前は、全体的に文字に赤色が使われていたのと、筆順の色が偏って見えて見づらかったです。そこで改善したものが、全体的に青色に変え、読み仮名の所をかっこに変えました。また、筆順の色をそれぞれ変えたことで、一文字ずつ識別出来るようにしました。来て頂いた方達に分かりやすい、見えやすいと褒めてくださり、嬉しかったです。
今後生活していく上で、一般色覚者の方々にカラーユニバーサルデザインついて深く知ってもらい、色弱者の方々に少しでも手助け出来るように私自身も心がけたいなと思います。これからデザイナーとして商品など、デザインの制作をするにあたって、カラーユニバーサルデザインに特化した商品を自分達が制作し、携わることが出来るなら、一般色覚者の方々と色弱者の方々のこれからの生活がよりよいものになると思います。そういったカラーユニバーサルデザインの商品が増えていけばいいなと思います。デザイナーになるには、細かい所まで意識しなければいけないなと思いました。見づらい赤色や緑色の文字の配色に気を付けること。また、商品を制作するだけでなく、プレゼンテーションをする際にもスライドの文字を赤文字にするのではなく、見やすい色の文字に変えること。カラーパレットや色見本に文字を補うことで色弱者の方々にも見やすいスライドになることが分かりました。今回、半年間の授業でたくさんのことを学ぶことが出来たので今後に活かして、全ての人達が見やすく分かりやすいデザインをすることと、全ての人達が一目で見て理解できるデザインを考えたいなと思いました。貴重な授業になりました。ありがとうございました。
- 今回のカラーユニバーサルデザインの課題が始まるときに初めて色弱の存在をしりました。同時に色弱の方から見て見づらいものが世の中にたくさんあることも知りました。私のように世の中には色弱のことを知らない人がまだまだいるのでデザインの勉強をするものとして理解を広げ、改善していかなければならないと感じました。
今回の課題では私たちのグループは小学校でのカラーユニバーサルデザインの改善に取り組みました。その中でも私は体育の授業や課外活動で使うビブス を担当しました。はじめに小学校で使われているビブス を調べてみて色覚シュミレーターでみてみたところ同じ色に見える色割りをしているメーカーがいくつもありました。これだとサッカーやバスケットボールなどの選手が入り乱れるスポーツでは敵味方がわかりづらく楽しめないと思いました。色を選ぶときに P、D、T 型の方のそれぞれでみて違いがわかる、尚且つ C 型から見ても子供が好まない渋い配色だったり目がチカチカするような配色は避けないといけなく難しい作業でした。色を決め、ビブス を染め、完成したときこのビブス は世の中の誰もが困らずに使えるビブス なんだととても達成感がありました。
今回このようなカラーユニバーサルデザインについて深く考えれる機会があったことで自分自身デザインの考え方に深みが出たと思います。これから色弱の方の理解がさらに広がりみんなが不自由なく暮らせる世の中を作っていきたいと思いました。
- 今回のグラフィックデザインの授業で学んだカラーユニバーサルデザインは授業で学ぶことがなければ、知ることのない言葉でした。自分にとって初めての内容で最初は戸惑いの連続で企画を練るのが大変でした。自分の見える世界は一部の方にとって当たり前ではない、色を知らない方がいるのだと授業を通して知りました。まだ世の中には色弱者の方がいて色による識別が難しい方や困難な方のことを理解しデザインに組み込み、ほんの少しでもカラーユニバーサルデザインに配慮された商品を制作できたら良いと思い、今回の制作に取り組みました。
私たちの班は小さな子供二人がいる家庭や二世帯住宅の方に向けたカラーユニバーサルデザインを施した生活用品を制作しました。私は小学生低学年をターゲットとしたバス用品でメリットのシャンプー、コンディショナー、リンスインシャンプーリンスインシャンプークールを CUD 化して制作しました。実物は店舗に並んでいると、C 型の色覚では淡い色味でも識別できるのに他の色覚から見ると判別が困難で目を凝らしてデザインの方に目を向けて識別をする必要がありました。使用する色は色弱者の方でも見分けがつく色にしました。デザインも識別するために必要な要素なのでバックデザインの形や様々な表情をのせた顔をデザインし、お子様やその親にも手に取りやすく、親しみのあるものを制作しました。原色と明度の低い色を使いつつ元々のデザインを生かしたメリットシリーズを制作しました。
このような授業はいつもの感覚でデザインすることが出来ず、正直難しいものでした。ですがカラーユニバーサルデザインに関して深く考える機会はほどんど無いので良い経験だったと思います。最後のプレゼンテーションで実際に色の識別が困難な方に見てもらって「見分けやすいです」とおっしゃって頂き、とても嬉しかったです。その一言でも聞くことが出来て良かったです。
- 今回の授業を通して、この世界には生まれつきや歳を取ることなどによって、様々な見え方をする方がいることが分かりました。これは、全く他人事ではなく、いつか歳を取った時の自分自身にも関係してくることだと思います。今は気にしないようなことが、いつかは当たり前ではなくなるかもしれない。そのことを胸に、この世界にいる色弱者の方に偏見を待つことなく、その見え方を理解することから初めていこうと思いました。
それらを踏まえた上で、私が改善案を出したのは、株式会社森永乳業様のpicnic全8種の内特に見分けにくかった4種でした。スマホアプリ「色のシュミレーター」を使い、色弱者の方の見え方を再現した画像を参考にして、4 種の色が見分けやすくなるよう努めました。改善の結果だいぶ見やすくはなったのですが、プレゼンテーション当日、実際に色弱者の方の意見をお聞きして驚きました。
色弱者の方からすると、そもそも種類の多い物を見分ける際、色での判別はしないのだと。お聞きしてみて、なるほどなと思いました。
色弱者の方にとって、種類のあるものの見分けは、色で見分けるのは諦めてしまう。書いてある文字の方が重要なのだとか。
確かに、色の似ているものの見分けには、C 型の一般色覚を持っていてもぱっと見ただけでは難しいことだと思います。
今回の CUD の授業を通して、様々な見え方があり考え方があるのだと分かりました。人の数だけ考え方があることや、、世界にはざまざまな方がいることを念頭に置き、これからもこの授業で学んだことを忘れずに、学びを生かしたものを作れるように、日々努力をしていきたいと思います。
また、これからはイラストなどの作品でも、CUD を意識して制作して作ってみるのも面白そうだなと思ったので、ふと思い立った時に、様々なものに生かしていけるよう、CUD 以外にも興味あるものは積極的に学んでいこうと思いました。
- 今回、カラーユニバーサルデザインに関する授業をして、この授業を通して今まではなんとなくでしか理解していなく自分は C 型で色が見えているので、色弱者の方がどう見えているのか想像もつかなかったですが勉強をしていく中で実際どう見えるのかが分かる色のシミュレーションを使って P 型、D 型、T 型の人の見え方がどのようになっているのか知ることができたり、講師の方に来てもらい、カラーユニバーサルデザインについてより深く考える時間があったりして今後にも、役に立つことができるのでデザインを制作する中でも、色んな人がいて色んな見え方があるんだということをしっかり忘れないようにデザインに落とし込んで行きたいです。
そしてこの授業の課題ではグループで「学校の体育で使われるもの」をリデザインするというテーマで進めていき、自分は体育祭のチーム分けで使われる色旗をカラーフラッグで制作しました。5つのカラーフラッグを使用し 実際の問題点に合わせ、布に色をつけて、ムラになってしまって何度も試しながら制作を進めていきました。
制作時間が思ったよりかかってしまったけど5つの赤、白、青、緑、黄色のカラーフラッグが完成し、完成したものを色のシミュレーションで見た時、自分の目で見た時の色と大分違うんだなと改めて驚きを感じました。色弱者の方から見たらそれが普通のことだけど、それを知らなかった自分からみると不思議だなと感じてしまいます。そして課題制作の中で周りの人の作品を見てみるとこういった捉え方でデザインをしていたんだな、プレゼンテーションを聞いて、カラーユニバーサルデザインについてしっかり調べられていて上手くまとめられているな、など自分だけだとわからないことも周りの人の考え方を知り自分の中でも上手く考えがまとめられるのでとても良い授業だったなと思います。
授業は終わってしまいましたが他の課題でもこの授業で習ったことを活かしてデザインをしていけたら今までよりもっと素晴らしいものが出来るのかなと思いました。
- 今回、私達は色弱の方に向けた様々なものの CUD 化に取り組ませて頂きました。
私の班は色弱の未就学児に向けた、子供の認識や成長を助けるための道具の CUD 化に取り組み、様々なご意見を頂きました。私はツイスターゲームを考案したのですが、その際に、あまりこういった玩具で困ったことはない、というお話をして頂き、やはりどれだけ調べても当事者の方にしか分からない苦労があるのだということを実感し、これからもっと勉強をしていきたいと感じました。また、同じ班の人が制作したサクラクレパスについて、会の方からもご意見頂きましたが、使う人のことだけでなく使用状況や周りの人への配慮など様々な事に気が配られており、会の方からもこれが実際にあったら嬉しいね、等言って頂き、私も次回からこういったところまで気を配れるよう勉強しようと感じました。
CUD について調べる中で、今回は C 型、D 型、P 型、T 型について重点的に調べていましたが、A 型、白内障などの他の見え方に加え、強度によっても違うということ、また左右で色の見え方が違うという人もいると言うことを知り、これからデザインをする上で注意していこうと感じました。
今回のプレゼンで一番興味深かったのは食品系の CUD 化をしていた班に頂いたその変更は行うべき変更か、というご意見でした。確かに全ての人に配慮されたデザインは誰にとっても分かりやすいです。しかし、デザインというものは必ずどうしてその色を使用したか、どうしてこのようなデザインにしたか、という理由が存在し、それが企業のブランドイメージや商品の与えたい印象などに基づいて考えられて作られている場合、無闇に変更を加えるのは悪手かもしれません。如何にその辺りの折り合いをつけるかが、今回の課題を終えた上での反省点かと思います。
私は小さい頃から非常に目が悪く、駅の上の方に掲示されている路線図などが見えずに並んでいる人を待たせてしまうなど困ったことが何度かありました。こういった経験に加え、今回 CUD について勉強したことで街を歩いていてもユニバーサルデザインの観点において改善できる所がまだまだあるなと感じるようになりました。この事から、様々な視点から物事を注意深く観察してよりたくさんの人に届くデザインを作っていきたいと思いました。
- 今回、カラーユニバーサルデザインの授業をやり、色弱の方が見やすいデザインを考えることがとても難しいことだとわかりました。
普段私達が日常的に見ている色も、色弱の方には別の色に見えており、実際に色弱の方の色を見ると、似ている色や、見ずらい色が多くあり、生活が不便になるものが多いことがわかりました。
今回私が担当したいろはすなどの飲料品のラベル色など、味が色で表現されている商品は、色弱の方にとって、とても困ることではないかと思いました。
ただ、色が見分けやすいように彩度や明度を変更しても、今度は逆に文字などが読みにくくなってしまう問題もでて、さらに印刷などをした際色合いが薄くなったりと、様々なことがあり、改めてデザインの難しさを知ることができました。
いろはすのカラーユニバーサルデザインをやった際、やはり天然水ということで、彩度の高い色合いは使いにくいと感じ、彩度が低い色を使用することにしました。しかし、彩度の色を高めにしないとなると、どうしてもラベルの色をひと目見ただけでは味の識別が難しくなり、むしろ色合いが似てしまうことがおきてしまいました。味の文字や果物の色は識別できる色合いにできたが、ラベルの色合いが似てしまったので、次はそこを注意してまたリデザインしていきたいと思います。
カラーユニバーサルデザインをし、商品などによって色合いや大きさも違い、色弱の方が見やすく、わかりやすいデザインにするのがとても大変なことだとわかりました。しかし、色合いの他にも、文字や記号、絵などで伝えたりする方法もあることがわかり、カラーユニバーサルデザインの幅がとても広いことを知りました。
そして、デザインした際、色弱の方以外にも、C 型の人が見た際に何なのかを識別する事ができるデザインがいいこともわかりました。
自分がデザイン業界に就いた際は、今回学んだことを活かし、色弱の方にも、C 型の方にも見やすいデザインが作れるようにしたいです。
- 今回 4 班は、遊び、というテーマでアナログゲーム、ボードゲーム、学びという 3 点から考えさせて頂きました。なぜ遊びをテーマにしたのか、子供は小さい頃から色弱を持っていると、友達との会話をする上で辻褄が会わなくなり、友達ができにくいし、また、成長の発展につながらないと思うからです。また、保護者の方が、子供を育てていく中で色弱の方を理解する機会があまりないと思うからです。そこで私たちがそんな保護者の方や、色弱の子供を手助けできる様なものを考えたいと思い、今回、カラーユニバーサルデザインとして、遊びをテーマにして、考えさせて頂きました。そのため、ターゲット層は 10 代から 20 代の方となっています。サブターゲットとして、色弱の子供の保護者の方も考えていました。今回、コンセプトは子供に遊びを楽しんでもらう、にしました。遊びを通して友達が出来たり、話題として賑わったりなど、子どもの頃は遊びが「主体的な存在」になっていると思います。そこで色弱を持っている子供には、遊びを子どものうちに楽しんでほしい、慣れ親しんでほしいという思いを込め、このコンセプトにしました。私はルービックキューブと人生ゲームを考えさせていただいたのですが、どちらも色数が多く、なかなか色が定まらないといった問題が多く発生しました。その時、私は選んだものが悪いのかなと思い、作品を変えてしまおうかと思った時もありました。しかし、実際に完成し、選抜者として選ばれた時は驚きを隠せませんでした。カラーユニバーサルデザインに関しては、自分の作品に対し自信がなかったのですが、背中を押された感じがしました。ルービックキューブは、子供~大人まで人気があり、持ち運びがしやすいおもちゃで、家族や友達と何面揃えられるのか競ったり、スピード勝負をしたりすることが出来ます。また、その人気から若い世代を中心に、ルービックキューブの大会が開催されていました。このことを知ったときに私は、ルービックキューブが好きな子供は大会によく出ているのに、なぜ色弱の方に配慮されていないんだろうと思いました。今回のことを通して、ルービックキューブの大会が誰でも参加資格のあるものになってくれたら嬉しいなと思います。人生ゲームでは、多人数で遊ぶことができるゲームですが、カラフルなものが多いため、色弱の方は色が認識しにくく、楽しくパーティゲームを楽しめないと思いました。今回は紙幣のみのデザイン改善になりましたが、他の部分も改善できたらよかったなと思いました。
- 私は正直なところこれまでにカラーユニバーサルデザインについてあまり意識したことが無かったです。これまで強調表現として一般的に使われている「赤文字」が色弱者の方私は正直なところこれまでにカラーユニバーサルデザインについてあまり意識したことがにはあまり変化がないものとは考えたこともありません。そういった表現が誰もが使うであろう教科書や参考書といった教育関係の書籍に使われている現状を見て、あまりにこの世界はカラーユニバーサルに目をむけなさ過ぎていると感じました。
それからはとにかく目についたものをカラーユニバーサル的に考えると良いデザインなのか、色弱者の方にはどう見えるだろうと考えてみました。そういった目線で観てみると世の中のデザインのほとんどが一般色覚の見え方が基準として作られていることだ分かりました。色弱と呼ばれる方々は一般色覚の人口に比べて少数ですので目が向きづらく気にすル人も少数でしょう。企業が販売する商品などターゲットを定めたデザインであればまだ良いのですが、公共交通機関や建物の案内標識などの全員に向けたデザインは比較的重要度が高く時には命に関わるものが多くあります。このカラーユニバーサルはもっと重苦受け止めるべき問題であると感じました。
No.11〜20
- 今回、カラーユニバーサルデザインについて学び、人によっての色の認識の違いが多種多様であること、また一般色覚の中でも色の印象が異なることを実感を持って再認識することが出来ました。
CUD に取り組むにあたり、自分の班は生活用品に的を絞りました。私が担当したのは、キャンパスノートと付箋の 2 つです。色で識別出来るようデザインは変えず色のみの変更にこだわりました。
色のシュミレーターで色の見え方を確認しながら制作しましたが、色弱者の中でも重度の色弱者の方がいることを知らず一般色覚の方が色のシュミレーターで識別出来ても、重度の色弱者の方にとっては識別出来ないところがあるのだと発覚し、色のシュミレーターだけでは全ての色弱者の方に適するものを制作するのは困難なのだと改めて実感しました。
今回学んだことや指摘していただいたことを生かしより色弱者の方の立場を考え、カラーユニバーサルデザインについて学び色弱者の方に寄り添ったデザインを考えられるよう、日々学んで行きたいと思います。
- 色については検定勉強などでも学びましたが、改めて CUD について学び、再度その重要性について再認識することができました。
複数人で色について話して、自分ではわからない色のイメージについて知ることができたのが興味深かったです。
グループワークの際、私の班は色のシミュレーターを用いて、名古屋駅周辺の色を見て回りました。私は人や音が多い場所が苦手なので、ゆっくりと見たことはなかったのですが、様々な場所の色んなものに色の工夫がされていて、利用者のことを考えたデザインが、自分の想像以上に身の回りにあることに驚きました。
最初に班で決めた担当分けで、コンビニなどに多く売っている飲料をリデザインすることになりましたが、後から細かく調べたところ、自分が担当する商品が当初の計画でできそうにないことが判明しました。
別の商品に変更したもののやりきれず、チェックを受けられないままで発表に間に合わせられませんでした。
今回のことを強く反省し、スケジュール管理と自分ができる作業量をきちんと確認して、今後の課題はしっかりと取り組み、班名にも迷惑をかけることがないように、気をつけていきたいと思います。
発表はできませんでしたが、私が担当した美酢 ( 紙パック ) はボトル版のデザインをほとんどそのまま使用していたので、その共通点である見た目をどれだけ維持して CUD に対応させるかが難しかったです。
また、PC 上の色味と紙に出力したときの色味、他の色覚での見え方など何度も確認して作る過程で、CUD が施された商品がどれだけ考えられているのかを実感しました。
同級生らの作品も、色だけでなくマークをつけたり形を工夫したりと人それぞれな配慮の仕方をしていて、その点についても学びが多く得られました。
自分は色が好きなので、好きなものだからこそ今後の作品では見やすさとデザイン性を両立させた作品作りができればと思います。
- 今回のカラーユニバーサルデザインに関する授業を通して、CUD に対する知識が深まったことはよかったと思いますが、個人的な意識はまだまだ足りないと感じました。
色覚に関しての知識は、現在 CUD 知識や理解が社会で一般化されてきている中で、就職先などの将来仕事に着いた時に CUD を取り扱ったものを制作するといった際に、今経験を積むことで上手く対応できることがように慣れるというという点で、課題を取り組んでよかったと思います。
しかし、制作面では、完成品が物足りないと思いました。今回制作したのは幼稚園児や保育園児が使用するカラー体操帽子でしたが、金銭的な面や実力的なものもあったものの、制作物の数を増やしたり、もう少し課題に対して深掘りしたりなど、もっと出来たことはあったと思う、と後になって思ってしまいました。また、プレゼンテーションにの企画書の情報など、もう少し気遣いをすべきところができていなかったため、まだまだ自分の中では色弱のかたの立場に立って考えらえてなかったことが悔やまれました。
他の班などの良いと思った制作物では色を調整するだけでなく、文字や絵などの情報を加えることで、CUD そのものの対応でなく、色弱者問わずさまざまな人に対してのちょっとした手助けや、製品そのものに面白さが加わり人々の暮らしが少しでも豊かになることができるなと思いました。
今回の課題制作は、グラフィック面ではなく塗装などの手作業が大部分だったため、今度はグラフィック面での CUD を取り扱ったものを制作してみたいと思いました。具体的には、愛知県立図書館のフロアガイドのマップ作成です。愛知県図書館は子供からお年寄りまで、毎日沢山の人が訪れますが、現在掲載されているフロアガイドでは、文字と背景色の明度差が小さく、C 型色覚者の人でもとても見えづらいものとなっているため、人に優しい色使いとして、改善したものを制作してみたいと思いました。現在、デザイン業界でも CUD に対する取り組みが増えていますが、こうして CUD に対しての知識が深まり、日々意識することができるようになったことはよかったと思います。
- 今回の授業を通して、色の見え方がC型と異なる人にも情報がしっかり伝わるように色使いに配慮したデザインを心がけたいと思うようになりました。そして、色使いに配慮することは当然なのですが、それ以上に大切なことがあるのではないかと考えました。
それは、色使いの要素以外で情報を伝えることです。注意書きで一番伝えたいところを白抜きにして文章を強調したり、暗いところでも区別が着くように、模様やイラストを載せたりなど、色使い以外の場所でも工夫をすることの大切さを学びました。印象に残ったものが、ルービックキューブ、ハンドベル、カロリーメイト、クレヨンでした。どれもイラストの有無についての意見がありました。ルービックキューブとハンドベルはイラストや模様がついていると色の区別がつく。カロリーメイトはイラストがあるおかげで味の想像がしやすくなった。クレヨンはイラストが載せてあり持ち手より上にあるから最後まで何色かわかる。・・・などの意見が印象に残りました。CUDに限った話では無いのですが、実際に商品を使用する人の立場に立ってみて、デザインを制作していきたいと思います。
自分の作品を見ていただいて、好評をもらえたのがとてもうれしかったです。
一つのパッケージに一色使うのではなく、外側のふちに同系統の明度を濃くした別の色をプラスしたことが良かったとの意見をいただきました。
改善前の元の商品が、なぜその色合いなのか、なぜそのでざいんなのか、という理由を考えて、リメイク制作できたら良かったと今になっては感じます。
- 今回、初めて色弱者の方について詳しく知ることができました。
色弱者の方がどのように見えているのか、どのように感じでいるのか、色弱者の方の立場になって、考えることは新鮮で勉強になりました。周りに色弱者の方がいないので、初めはデザインを考えるのに苦戦しました。授業が始まった段階では「公共施設」で考えていたのですが、実際、CUD 化されている施設は多かったです。私は改めてカラーユニバーサルデザインが周りに普及されていることを知りました。大人向けの商品や施設は CUD 化されているものが多かったので、班の中で話し合った結果、あまり CUD 化が進んでない保育園・幼稚園の子供むけ商品の CUD 化を考えました。まず、色が幼少期に与える影響を考えました。色は子供の成長に必要不可欠です。子供商品にはカラフルなものが多いのですがそれは知育の為だということに気付きました。色を見分けることや、色を当てはめることは子供ながら頭を使い考えることです。子供における色がどのように成長を助けているのかを改めて知ることができ、その上で子供むけ商品の CUD 化を考えました。
私はカラーベルを担当しました。カラーベルが実際に子供のお遊戯会で使われている事も多く、私も幼少期に使用しました。カラーベルは子供から大人まで誰でも使えるので、色だけで簡単に区別することができます。私はカラーベルの色を変更しました。8 色の内4 色を変更し、P 型 D 型の方でも見やすい配色にすることができました。さらに、カラーベルは暗い環境や照明の影響で見え方が変わって来るので実際にライトを照らしながら塗装しましxた。そして色弱者の方に見てもらい、色を変えるだけが CUD ではないと気付きました。マークや模様などを使用して、一目でわかりやすく誰でも理解できるデザインにし、年齢も幅広く対応していることが重要だと教えていただきデザインを見つめ直そうと思いました。プレゼンテーションのスライドや企画書を作る際にも、赤と黒字を使用するのではなく「青」などを使用し見やすくすることや、色見本の上に文字を記載するなど、作品だけではなくプレゼンテーションの仕方についてもまた勉強になりました。
凄く良い経験になりました。これから、デザインする時には今回学んだことを生かして自分が好きな配色でデザインするだけではなく、どんな人でも理解できるデザインをしようと思いました。
- 私はカラーユニバーサルデザインの授業を通して、デザインする上での色選びの重要性を改めて考える良い機会になったと思いました。人にやさしい色づかいをすすめる会の方やP 型、D 型、T 型の色弱者の方からのお話を聞いて、男性では20 人に 1人が該当していて珍しくないことという事実や、指摘されるまで自覚がなかった方など様々な例を聞いて、色弱者の方の中でもさらに多様性があるということ驚きました。
実際グループ制作をする際に、私たちのグループは生活用品の CUD と題して、歯ブラシやコップなどの洗面用具、シャンプーやリンスなどのバス用品、お弁当や水筒などのキッチン用品、ノートや付箋などの文房具、の大きく分けて 4 種類の生活用品のカラーユニバーサルを考慮したデザインを制作しました。その中で私はキッチン用品を担当しましたが、始めは色のみの変更ということで、各々の色の区別がつくことに重きを置いて制作していましたが、それだけでは万人受けするような色にすることができずに、少し苦戦しました。しかし、カラーユニバーサルデザインのガイドブックや、色見本を見て参考にし、何度も試行錯誤することで、可愛らしい色のバリエーションを考えることができました。また、私たちのグループは、印刷するわけではなくアクリル絵の具での着色だったため、絵の具の下地から塗って、やすりをかけ、絵の具を塗るという作業があったので理想の色での着色が上手くいかず何度も塗り重ねて、その末にようやく完成することができました。グループでの最終プレゼンを迎えて、実際に人にやさしい色づかいをすすめる会の方や色弱に該当する方に見て頂いた際に、パステルカラーは色弱者の方には見えづらいことや明度のコントラストをもう少し強めると見やすくなるといったアドバイスをして頂きました。自分 1 人では気づけなかったことが多くあり、反対に同じグループの人でも明度を上手く活かしたり、プラスαでデザインもしている人もいて勉強になることも多くあったので大変ためになりました。
私はカラーユニバーサルデザインの授業を通して、デザインする上で、色選びは一般的に可愛らしいやかっこいい色であれば良いというわけではなく、今回私たちが取り扱った生活用品といった日常的に使用するもののデザインは、色弱者の方のことも頭に入れた上でデザインできるように意識していきたいと思います。
- 今回私は学校の体育で使用するものをテーマに、カラーユニバーサルデザインを考えさせていただきました。チーム内でデジタイマー、碁石拾い、マーカーディスク、体育館の床のカラーテープ、運動会のチーム分けカラーを分け制作を進めました。私はマーカーディスク、体育館の床のカラーテープを担当させていただきました。マーカーディスクは、D・P・T 型の方が見にくい色の組み合わせと合っており、全ての人が見分けやすいよう、学校という場で使うことも踏まえての色の組み合わせにすることを前提として、色変えをしました。色が見分けにくかったオレンジ色をなくし、彩度の高い水色をいれて元からあった青色を彩度を高く、明度を下げて明度差で見分けれるようにしました。赤色と黄緑色を見分けるために、赤色をマゼンタの彩度を高くした色にすることで D・P 型の人が見分けれるようにしました。そして彩度を高くしたことで、水色と濃い青色とも見分けがつくようになり T 型の人も見分けれるようになりました。全ての人が見やすく、学校にあっても不思議ではない配色にできたかと思います。
体育館のカラーテープは、色が交差し見失いやすいなどの問題点が上がりました。制作するにあたり、色の指定があるのか?幅は決まっているのかを調べ結果、色の指定はなく幅は種目ごとのコートに決まっていることがわかりました。青色は水色との見分けがつかないので、青は紫色に変え、水色は白色を加え明るくし区別がつくようにしました。赤と緑は D・P 型の方が見分けにくいので、赤はマゼンタにし緑は黄緑にしました。黄色は体育館の床の色と同化してしまう可能性があるため、黒の斜線を入れました。
私は今回カラーユニバーサルデザインを考えて、様々なものをみて前より色について考えることが多くなった気がします。自分と違う見え方をする人たちがいるということを念頭に、デザインをしていこうと思いました。
- 今までの人生において、自分の見えているものが全てだと誤解していた。世界には、自分と違った物の見え方をする方が大勢いるとこの活動を通して知った。
デザインは、かっこよさや、可愛さ、美しさなどビジュアル的な要素だけが全てではない。そもそも、伝わるの段階にないものが多くある。デザインの三代要素である「色」には、伝わる段階にないという落とし穴が存在していた。デザイナーにおいてこれに気づかない人は多いのだろう。
今回、私は歯ブラシ、タオル、コップを CUD 化し子供向けにセット販売することを提案した。これらの商品は基本、淡い配色をしていた。幼稚園に勤務する母に聞くと子供は、はっきりとした配色を好みやすいという。また、C 型、P 型、D 型、T 型の色覚を体感できる色のシュミレーターで確認したところこれらの淡い配色は識別がし辛いことがわかった。よって、原色のはっきりとした赤、青、黄の配色にし、CUD 化と子供受け両曲にアプローチした。実際に T 型色覚に方にもはっきりしてわかりやすいと褒めていただいた。
この経験をもとにこれからのデザインには、色への CUD 的なアプローチを加えていきたい。見栄えのするデザインから、伝えるデザインへ。デザインの本質とは何か思い出すことができた。
- 今回私は、小中学生が体育の授業で使っている道具の CUD 化を考え色弱者の方に向けてプレゼンテーションを行いまいした。実際私は体育の授業や部活動のバスケ部バレー部で使われている MOLTEN のデジタイマーの残り秒数の色を変えました。頂いた意見としては市役所や郵便局などの受付も黒背景に赤文字が多くそれらも変えていけたらいいねと言って頂きました。地下鉄の電光掲示板なども黒背景に赤文字が多く使われているなと気付いたのでまだまだ身近に C 型を始めとした色弱者の方達が見にくいと思われるモノが多く存在するのだなと思いました。それとワイヤレスイヤホンやリモコンなどの黒い電子機器が充電がなくなってくると赤にランプが光るのですがその光も見えづらいということだったので今回提案させて頂いた白色や青色に変える事で見やすくなると言っていただき様々な方面で多様性がありそうだなと感じました。同じ班の子の作品としては、碁石拾いマーカーディスク、体育館のカラーテープ、体育祭のチームカラー分けの色を変更し、プレゼンテーションしました。頂いた意見としては小中学生が好きそうな彩度が高めの色合いになっておりわかりやすくなっている。体育の授業はチームで戦うものが多い為トラブルを回避できると思うと言っていただきました。また企画書やスライドを制作する際に気をつけるポイントとしておっしゃていたのは商品のビフォーとアフターの写真を付ける際にカラー見本を付けるのですが写真やデータだけなものが多いので赤色なら文字で赤、青色なら青。という感じで文字で補足を行わないと色弱者の方は判別がしにくいということだったので提案する商品だけではなく、企画書やスライドの色の使い方も気をつけなければいけないなと感じました。また赤文字や緑文字、黒背景に赤文字なども見にくい為使わないように気をつけようと改めて感じました。プロのデザイナーを目指す上で色の判別がしにくい方向けの商品のご提案がまたあるかもしれません。一般色覚ではない方達がどう見えているのか、どのような色が見にくく見やすくする為にはどのような色を使っていけばよいのかなど今回の授業とプレゼンテーションで詳しく知ることが出来今後の学生生活、デザイナーを目指す上で役立てていきたいと思いました。
- この授業をやるまでカラーユニバーサルデザインのことを知らなかったです。単純に知れてよかったと思いました。色弱者の存在は知っていても会ったことがなかったので、当事者の方々が来て話をしてくださって生活していて何が大変で何について困っているかなどが分かりました。
制作したものも見ていただきありがとうございました。
私が作ったものは、全然ダメでまだ色の変更が必要でしたが他の子が作ったものは一般色覚でもみにくいものが多く、色弱者が困るのは当たり前だなと感じました。もっとカラーユニバーサルデザイン化が進めばいいなと思いました。
No.21〜30
- CUDの授業を通して色の区別がとても大事なことが分かりました。自分も弱度の色弱を持っています。生活に支障が出るほどではないですが物がとても見えづらい時も少々あります。自分はそこまで気にしていなかったのですが、授業の過程で CUD のことについて調べていくうちに色弱が生活に多大に影響を与えていることを知りました。これから自分が大人になりデザイナーになったとき色覚のことについても考えてデザインしなければならないと感じました。弱度の色弱を持っている自分だからこそ色弱者の立場になって物のデザインができると思うので、一般色覚の方から、色弱の方まで誰でも物の区別が簡単にできるデザインを心がけていかなければならないとこの授業を通して感じました。
- 色は見る人の心を動かす力をもつと同時に、情報を整える効果があり、よりわかりやすく伝えるという力もあると感じました。私が色弱者の方への理解が深まる第一歩になったのは、色覚シュミレーションアプリやメガネを使用したことです。これらのツールを使用したことで色覚の違いによって起こり得る問題について考えることが出来ました。日常の中では、電車の案内図・時刻表、ホームページ、教科書、テレビなどの電子機器を見てもランプに「色」が使われています。ですが、色の組み合わせや使い方によっては、かえって情報が伝わらずに色弱者の方に取ってだけでなくても、間違いや勘違いを起こす可能性があります。そして情報が伝わらないと、命の危険に繋がることもあります。世の中にそういった現状があることを知らない人は多くいると思います。今回 CUD に触れるまでは、私もその 1 人でした。情報が伝わらない理由として考えられるのは「みんなが同じように見えている」という前提があるからだと思います。色彩は一般色覚の方の中でも見え方に多少の違いがあり、人それぞれです。また、ある出来事により見え方が変わった方や加齢により色覚が変化した方もいます。まずは、色覚には多様性があることを理解するべきだと思います。誰もがわかりやすい配色にするにはただ色の変更をするだけではなく、柄をつけたり、形に違いを出したり、塗り分けをしたり、文字情報を使うことで色の名前を用いたコミュニケーションを可能にすることが出来るということを学びました。それらの配色を意識しつつ、最終的に「目に優しい」「美しい」デザインをするというのは、とても難しいことだと感じました。また、実際の照明や、使用状況を想定する、ブランドを崩さないようにするなど、配慮しなければいけない部分がたくさんあります。
デザインを通して様々な色覚も持つ方に配慮して、全ての人が快適に暮らせるように考えることは、問題解決に直結しますが、その前に私たちが日常の中で何気なく使う物や見るものに目を向け、「色の配慮がされているか」「改善点はあるだろうか」と深く考えていこうと思いました。
- デザインを学ぶ上で CUD を学べてよかったと思います。
人には色々見え方が異なっていてみんな違う色の見え方をしていてC 型、D 型、P 型、T 型の 4 種類の見え方があるのだと驚きました。
今回の授業では小中学校の体育で使う道具の CUD をしました。
そこで私は水泳の碁石広いというプールの授業で使う道具を CUD 化した際に水の中での色の見え方の違いなどがあると気づき驚きました。
人の目に写る色の見え方や環境での見え方。色々と色について考える授業でした。
CUD 化できないパッケージもあることに驚きました。
企業のブランドイメージや商品のコンセプトカラーなどがあるため一概に変えることが正しいのではなく注意喚起のところには赤字に黒い背景をやめたり読んでもらいたいところには CUD を使ったりなど重要な場所での使用が望ましいと感じました。
毎日電車に乗っているのですが路線図が CUD 化されているのを見つけてすごく嬉しい気持ちになりました。
今回学んだことでそういった気づきができるようになりました。
こういった気づきができる人が増えていけば街の中の CUD がよりよくなっていくと感じました。
自分も広告やパッケージなどを将来仕事にしたいと考えているので CUD について提案ができるようなデザイナーになりたいと思います。
- カラーユニバーサルデザインは私にとって初めてのことばかりでした。
世の中には色を認識しずらい人がいることは知ってはいたのですが、D 型、P 型、T 型といった分類があってそれぞれ見えている色が異なっているということは驚きでした。
私の班はどのジャンルの物を CUD 化させるかですごく悩みました。
駅周辺の物だったり、容器だったりと色々案を出したりしたのですが、すでに CUD 化されていたり、そもそもあまり CUD 化させる意味がない物だったりしたからです。その中で発達途上でこれからの対応などが非常に大事になってくる幼児を対象にすることにしました。
テーマは「幼稚園」決まったのですが、そこから CUD 化させる物をテーマの中から探し出すのも大変でした。自分が幼稚園、保育園などに通っていた時代は 10 年以上前なので、幼児にとって何が良くて、何が悪いのかなどはもう思い出せませんでした。その中で色々調べたりして、それぞれ CUD 化させる題材を決めました。私は「積み木」を題材にしました。
積み木を CUD 化させるというのは自分で思っていた以上に難しかったです。なぜかというと自分が CUD 化させようと選んだ積み木はそもそもCUD 化する必要が無く、間違ったものを選んでいたからです。
先生と相談して CUD 化の方向性を変え、なんとか現在の積み木が仕上がりました。自分が CUD に関して理解しきれていなかったせいで危うく大変なことになるところでした。
CUD 化した商品を作る中で色々と大変なこともありましたし、自分の制作した商品が満足のいくものかと言われるとそうだとは言い切れないのが辛いところですが、自分のできるだけのことはやれたかなと思います。
- この半年間の授業を通して、カラーユニバーサルデザインについての理解を深める事が出来ました。私は、この授業で初めて CUD について知りました。今まで様々なデザインについて学んできたけど、あまり色のついて考えずにただ自分好きな配色を使っていた事が分かりました。デザインはアートとは違って、より多くの人が理解できて分かりやすい物にするかが重要な為、CUD の大事さを気づきました。私の班は、テーマを食品パッケージに決定してリサーチを始めました。スーパーやコンビニなど様々な食品売り場を見たとき同じ商品にも味の種類がある物には色によって識別されている商品が多い傾向にありました。見慣れて気づくことなかったけど、日常には色が与えてるイメージが強く、それに伴った商品が沢山ある事がわかりました。
私はカロリーメイトという商品に着目して、CUD に対応したパッケージのリデザインを考えました。5 種類の味があり、ロゴの部分の色が味によって区別されていますが、正面のパッケージには味の表記がない為、一般色覚者から見ても、分かりづらいと感じました。、改善するにあたって商品イメージを崩さずに、誰が見ても伝わるデザインを心がけました。色のシュミレターで見た際に分かり難かった色の彩度を上げて調節し、グラデーションを入れました。色以外にも日本語表記やそれぞれの味の対応したイラストを追加して工夫しました。私は班を代表してプレゼンを行い色弱者の方や人にやさしい色づかいをすすめる会の方の意見を直接頂くことが出来ました。色の配色は色々と試行錯誤しましたが、色弱者の方にも色の見え方の度合いがそれぞれで、全ての人に見やすい色合いというのは難しいのかなと感じました。ですが、リデザインという点で色以外にもイラストや文字といった味を伝える情報の必要性を改めて感じました。直接貴重な意見を聞く機会がもらえて、とても良かったです。他の班のプレゼンを聞いて、様々な観点からの CUD デザインがあり、とても参考になりました。これから様々なデザインに関わっていく中で、今回学んだCUD について意識したデザインを心がけて制作していきたいと思います。
- 私は色の見え方について考える機会はありませんでした。色覚に種類があると知ったのは高校の頃でした。友達に色弱者がいたのです。彼は黒板に赤(ピンク)のチョークで書かれた文字が見えないと言っていました。当時の私では彼の視界に共感することはできませんでしたが、色のシミュレーターという素晴らしいアプリのおかげで今なら彼の苦労も理解してあげられるなと思い感心しました。そして授業の必要性に関しても理解を深めることができました。自分が手がけた砂場で遊ぶ玩具(スコップ、クマデ、砂型)の 3 種類は砂場で使用する際、色弱の園児や幼児が砂場の色と遊び道具が混同してしまい、道具を見失った際に誤って踏んで転んでしまったり怪我をしてしまう恐れがあるため、これは早急に CUD 化しなければいけないと思い制作をいたしました。世の中がグローバル社会になり、より一層多様性を受け入れる必要がある今日において、色弱、色盲などの色覚多様性も例外ではないということを改めて知ることができました。これからの未来が少しでも明るくなるようにこれからも尽力して参ります。
- 私は、この授業を受けるまで色覚に種類があることを知らず、アプリを使って初めて P 型や D 型、T 型の方の見え方を知った時は衝撃を受けました。
意識をすれば、ショッピングモールなどで『あれは見え辛いのではないか。』『これは全く見分けられないな。』など、アプリを立ち上げて確認したり、自然とそういったものを目が探してしまうこともありました。私は簡単に見えてしまうからこそ、色が無くなったらどうなるか考えることは難しかったです。そんな中、私が今回リデザインに選んだモンスターエナジーは『もし色が無くなったら困るもの』だと思いました。
デザインするに当たって気をつけたのは、これが飲みものであるという点です。全ての人に見やすくする、というテーマはあっても、多数派の色覚の方からも美味しそうに、手に取りたいと思ってもらえる色を目指す必要がありました。また、色で名前を呼ばれる商品であること、認知度が高く広く親しまれているブランドであるという点からも、デザインの大きな変更はしたくないと思いました。
そこで、まず行ったのはモンスターの代表ロゴマークのトレース。そこから、全く同じデザインのラベルデータを制作し、背景色だけをカラーユニバーサルを意識してほんの少しずつ変えていく、という作業をしました。これが思っていたよりも大変で、P 型で見ればわかりやすくても、T 型からの区別がつかなくなったり、また色調が大きく外れたり、色が濁って美味しそうに見えなくなるなど、何度も微調整を繰り返したのを覚えています。当日のプレゼンテーションでは、みなさんから分かりやすくなった、見やすくなった、と喜んでいただけたことが何より嬉しかったです。
私の後輩に一人、P 型色覚の子がいます。オレンジと黄緑の見分けが付かず、不便なこともあるという話を聞きました。私が知らなかっただけで、身近にも色覚弱者の方が居て、日常生活に不便しているのだと改めて思いました。その子に私がデザインしたモンスターを見せると、見やすい、これはやってほしいと喜んで貰えました。これから私はデザイナーとしてさまざまなデザインをしていくと思います。その中で、今回学んだこと、教えていただいたことを生かし、全ての人に伝わるデザインを目標としていきたいです。
- 今回の、カラーユニバーサルデザインで色の重要性を知る事ができました。私は、カゴメから出ているカゴメソース 4 種類を色合いを変更したのですが、ウスターソースの元の背景が赤色だった理由が、カゴメの企業イメージであるトマトが赤色でありそこから色をイメージしているのではないかと考えました。中濃ソースに関しては、ウスターソースより薄めのオレンジ色の背景であり名前の割にはすごく薄いなと感じました。
また、こいくちソースに関しては、東海地方限定の商品なのですが、明るい黄色みのある背景だった「名古屋城のシャチホコのイメージである可能性はあるのではないかと考えました」ためこいくちソースのこいくちとは真逆ですごく違和感があるなと感じました。なので、今回はウスターソースから順番に色が濃くなる様に制作していきました。
ウスターソースはこいくちソースの背景を元に黄色みのある 4 種類の中で一番彩度が高く明度を高くしました。中濃ソースはウスターソースととんかつソースの中間に値すると感じたためウスターソースより少し彩度と明度を低くしています。
こいくちソースは名前の通り明度・彩度を 4 種類の中で一番低くする事で濃いソースだと認識する事ができまた他の種類のソースと見分けがつきやすくなるんじゃないかなと思っています。
自分で思っていたよりもとても分かりやすくなったんじゃないかと思っています。
また、一般色弱者の方と出来るだけ色の差が出ないように制作することが出来たので良かったなと感じています。
カラーユニバーサルデザインを通して、自分の視野がとても狭いなと感じました。今までは、自分の好きな色合いで、好きな配置で制作していたので全人類が分かるデザインはまだ出来る実力はないため、次回からは、色弱者の方を含め、自分以外の方でもひと目みて理解できるようにしていきたいと思いました。
また、日常で街中にある看板やパンフレットなどを見てこれは、見やすいんだろうか、ちかちかして見れないんじゃないかと日常で違和感を感じることが出来る様になってきたしアプリで確認する事もあります。今後もカラーユニバーサルについてもっと知識を深めていこうと感じました。
- カラーユニバーサルデザインの授業で多くのことを学ぶことができました。カラーユニバーサルについて調べていくと色弱者の方にとって見づらい配色がいくつも見られました。カラーユニバーサルについて勉強するまでは赤と緑、黄色と黄緑が見づらい配色であるということを知らず、赤と緑は補色だから目立つ配色だと思い、注意事項や伝えたいところは赤という認識がありました。しかし配色によっては全く見えなくなると知り、改善されていない商品が多く見られることからカラーユニバーサルがまだ浸透されていないことに気付かされました。
また、デザインを勉強して商品のデザインやポスター・レイアウトを見るようになっても商品の説明表記の配色や色の見え方までを意識して見ていませんでした。今回の授業でさらにデザインについての知識と考え方の幅を広げることができました。そしてもっとカラーユニバーサルデザインが広まって欲しいと思いました。
学んだこととして、色を変えるだけでなく文字や柄をつけることで、さらに見分けやすいことも知り、とても勉強になりました。文字や柄を入れることによって色だけよりさらに情報量も増えると講評して頂き、今後のデザインの参考になりました。
制作する上で色のシュミレーターというアプリからどんな見え方なのかを実際に体験することができました。P 型・D 型・T 型で様々な見え方があるんだと勉強になりました。
これから勉強していく上でカラーユニバーサルデザインで学んだことを忘れず、これからの制作物に生かしていこうと思いました。日常の中でも意識して見ていこうと思います。作品を講評して頂きありがとうございました。
- 今回カラーユニバーサルデザインをするにあたって、私はなんの知識のないところからのスタートでした。
実際に色んな方の話を聞いてみてもわからないことがたくさんあり、未だに理解しきれていない部分もあります。
私は今回 Blendy のボトルコーヒーをカラーユニバーサルデザインの題材にしました。
実際にデザインしているときも何度も周りに聞きながらデザインを進めました。
Blendy のボトルコーヒーは深緑がイメージカラーとして設定されていたので、その企業が定めているイメージや雰囲気を壊さないよう、色だけを変更するのはなかなか難しく、大変でした。
すべて終わった今、まだ他にもできることがあったかもしれないという心残りは少しだけあります。
ですが、今回のこの授業を通して、こんな見え方があり、このような人たちもいて、どんな苦労をしてどう思ってきたのかなど、普段生活しているだけでは気づくことができなかったことを知ることのできるとてもいい機会でした。
今までの作品は自分が好きな色や配色で作ってきました。
けれど、今回の授業で学んだことをこれから自分が作る作品にも活かすことができるだろうし、カラーユニバーサルデザインを取り入れた作品も別で作ってみたいと思いました。
その時は今回理解しきることができなかったところまでしっかり勉強したいと思います。
No.31〜36
- カラーユニバーサルデザインの授業を通して私が感じたことは、人には色々な見え方や感じ方があり、ひとりひとりに個性があるんだなと改めて実感しました。作品を製作していく過程でカメラで見て色を変更するということを何度も繰り返して、一般色覚の方と色弱者の方両方に適した色使いを考えてデザインすることは本当に難しいことでした。
また、調べたもの以外にも自分の周りには見えにくいものでありふれていてまだまだ改善が必要なものが多いなと感じました。
これから約一年間の学生生活を通して、今回 CUD の授業で学んだ事を活かして更に良い作品を製作していきたいと思います。
- カラーユニバーサルについて調べた時、思ったよりも対策しているものが多い印象でした。しかし実際の売り場に見に行ってみるとそうでもないことを知りました。私たちの班では今回食料品パッケージをテーマに制作しました。食料品パッケージは誰しもが必ず買う割に有名なものでも味の違いが分かりずらいものや色で味を判別させるものが多くあり、急いでいる時や売り場に人が多い時など間違えて買うことがあると考えたためこれに決めました。その中でも私は箱アイスのミルクレアを作りました。ミルクレアは 3 種類の味がありますが、元のパッケージでは味の表記が分かりずらく色だけで味を判断させるような見た目でした。そこで私は味の違いがわかるようにアプリを使って差を見ながら色を変えましたが、元の味のイメージを崩さないように調整するのは思ったより難しく、決めるのには時間がかかりました。また、色以外でも分かりやすくするためにそれぞれの味に対応した写真を配置するといった工夫もしました。しかしこれは果たしてカラーユニバーサルなのかわからなくなっていましたが、担当の方たちに見ていただき、とても見やすくなったという意見や他の写真を使っても良いのではないかといった意見をいただき、この工夫は正しかったのだと思いました。また、元がなぜこの色使いやデザインにしなかったのかを考えてみるといいという意見もいただけて、とても勉強になりました。私は授業を受けるまでカラーユニバーサルデザインのことはぼんやりとした認識しかなく、具体的な色の見え方はもちろん、色の見え方に種類があることも知りませんでした。私はデザインはおしゃれであれば喜ばれると思っていました。今回の授業でカラーユニバーサルデザインについて色々調べてみて、具体的な色の見え方、また色弱者の方の日常生活での影響などを知る機会を得られ、デザインに置いても綺麗な色使いだけでなく色弱者の方にも見えるようなデザインをすることが大切だということを実際の色弱者の方からも見ていただけてとても勉強になりました。
- 今回、私は CUD の勉強で事沢山の事を学びました。自分の中で一番大きな学びはそれぞれの P 型、D 型、T 型の中でもそれぞれ色の見え方に違いがある事でした。
理由としては、CUD のプレゼンテーションの時に同じ型の人でも色の見え方に違いがあることを実際に話を聞いて感じたからです。片方の方はオレンジと黄緑の違いがわかるけどもう片方の方は違いがわからないことなどや、色のシュミレーターを元に色の違いがわかるように制作したものの実際色弱の方に見せた時に自分の作品の色の違いがわからないとおっしゃっていたりなど一概にこの型はこの色の見え方というのは違いそれぞれ個人差があると気づきました。
なので、実際に全ての方に向けた CUD はとても難しい事と感じました。
もう一つなぜこの世界は C 型が基準で物事が進んでいるのだろうと思いました。
C 型が多数派なので色の認識を C 型の色を基準にするという事は分かりますが、まだこの世界は P 型、D 型、T 型への配慮が足りていないと感じました。
プレゼンテーションの時にいらっしゃった D 型の方もおっしゃっていた通り、C 型の人は色でコミュニケーションをよくとるので、色弱の方は色の認識ができず苛立ちを覚えるとおっしゃっていました。なので、色ではなく形や触感、大きさなどでコミュニケーションを取ることがとても重要なのではないかと感じました。自分も知らず知らずのうちに色でコミュニケーションをとり色弱の友達を困らせてしまったことがあるのでとても後悔をしております。このように色弱の方と知らずに色でコミュニケーションをとっている方も少なくは無いと思うので、一気に世界に色弱者のために配慮しろというのは厳しい部分があるので一人一人の配慮がとても大切なのではないかと感じました。
この授業で僕は色覚に関しての視野がとても広がったと感じました。CUD の制作の大変さや色弱者に対しての配慮、色についての考え方などたくさん勉強できて知見が広がりました。
- カラーユニバーサルデザインの授業は私にとって初めてのことばかりでした。
私は世の中には色を認識しずらい人がいることは知ってはいたのですが、D 型、P 型、T 型といった複数の種類があり、それぞれの型によって見えている色が異なっているということは驚きました。周りにもそのような方がいなかったことにより、アプリを通してそれぞれの型の見え方を確認した際に、とても見える色の種類がとても少なくとても驚きました。
そして、実際に自分が思っているよりも作品に使用できる、カラーバリエーションが少なく、作品を作るのが、他の作品制作よりも難しかったです。
色は全然違っても、アプリでそれを確かめると、D型ではみれていてもT型では同じに見えたり、色が暗くなりすぎてしまったりと苦労しましたが先生にアドバイスをもらいながら、作品を完成させることができました。
また、この授業をとうして学んだことは、一般色覚の方では問題なく見えていたとしても、アプリで確認すると色弱者の方の目線で見たらよく見えなかったり見えなかったりして、一般色覚の方と色弱者の方両方に適した色使いを考えてデザインすることは、本当に難しかったです。授業の元の方にテーマを決めるために今回のテーマになった『遊び』以外にも様々な物を調べましたが、様々なものが色弱者には見えにくいものでありふれていており、まだ改善が必要なものが多いと感じました。
3年の作品では、今回の授業で学んだ事を活かし、更に良い作品を製作していきたいと思います。
- 私はこのカラーユニバーサルの授業を受けて、デザインをしていく上でも生きていく上でも色覚への配慮はとても重要なものなのだと分かりました。
色弱者の方の存在はなんとなく知っていましたが、今回色覚シュミレーションアプリやメガネを通して色覚の違いを体感し、色弱者の方やカラーユニバーサルへの理解をもっと深めていかなければいけないと考えさせられました。
今回私たちの班は、遊びをテーマにそれぞれカラーユニバーサルデザインについて考えました。
私は主に幼稚園から小学生の子供たちが遊ぶ、レゴブロックのカラーユニバーサルデザインを考えさせて頂きました。レゴブロックは色の数が多くカラフルなのが特徴です。しかし、色覚シュミレーションアプリを用いて見てみると黄色と黄緑、オレンジと緑の見分けがつかないため同じようなレゴが沢山並んでいるだけに見えてこれではあまり面白くないだろうなと感じました。パッケージなどもカラフルで色と色の境がなく、色弱の方はぱっと見でレゴブロックやモチーフが見分けづらいと考えました。そこで、推奨配色セットガイドブックを参考に黄色と黄緑、オレンジと緑の色を彩度や明度を変えて色の差をつけたり、レゴブロック、モチーフと背景の境に白い枠線をつけることでそれぞれのモチーフを目立たせて色弱者の方でもレゴブロックの色の違いを理解してモチーフを作っていただき、レゴのポップなイメージを感じ取ってもらえるようにしました。コンセプトである子供に遊びを楽しんでもらうを形にするにあたり、元々のレゴブロックが少し遊びづらいのではないかと思っていたため、その要因の一つである説明書を子供の見やすいサイズに作り替えて、より一層子供が遊びを楽しめるようにしました。
今回の授業を通して、私がデザインしてきたものの中にもカラーユニバーサルデザイを考慮できていないものも多くあったり、外を歩いていても見分けづらそうな色を見つけたりしてまだまだカラーユニバーサルデザインが行き渡っていないなと思いました。
それでも今回自分で制作してみて、全ての人が自分が見えているもの、色弱者の方が見えているもの、その他の方がみえているもの全てを考慮したデザインというのはとても難しいと感じました。それを踏まえて学んだことを頭に入れながらこれからもデザインをしていきたいです。
- 今回カラーユニバーサルデザインについて学び、知っていたつもりだったのですが私が考えていたよりずっと深く難しい問題だと改めて感じました。専門学校に入学してから周りにある色に注目したり、目を引くデザインを眺めたりする機会が増えた中で、その景色とは違って見える方のその見え方について時間をかけて考えることはこういった授業がなかったら恐らくなかったと思います。実際に自分がその立場になったつもりで既存のものをリデザインするのはとても難しく大変でしたが、そういった機会を頂いたことも含め身になったと感じました。
私たちのグループは小学生というテーマを設定し進めましたが、そんなに小さな子供を対象にしている製品なのにも関わらず CUD のことを考えていないものが多く驚きました。
人それぞれの見え方の話なので、側から見るとなんともないように見えてしまう所も、自分の見え方が人と違うことに気づくことが難しい所も大きな課題であり、そういったことを小さな頃から教えてくれるような工夫が小さい子供を対象にしている製品であるからこそ余計に必要なのではと思いました。スマホのフィルターを通してやっと当事者の方々の視界を共有できるような世界なので知らない人は一生知らないだろうし、もっと沢山の人が理解している世界になって欲しいと感じました。
プレゼン当日、来てくださった当事者の方がおっしゃっていた『デザインする際に気にしすぎないようにしつつも、本当に伝えたい大切なことは誰でも見えるように意識して欲しい』という話がすごく印象に残っています。すごく大切なことだと思うし、デザインを学んでいる学生としてこれからの課題などでもそのことを意識して制作していこうと思います。
以上 (2022/02/07 作成)