講師派遣 鈴鹿大学

本講座は、鈴鹿大学こども教育学部の翠川薫教授より依頼を受け、こども教育学科の授業「基礎ゼミナールⅠ」の1コマとして、「色覚の多様性とカラーユニバーサルデザインを理解する」ことをテーマに実施したものです

概要

派遣日時 2022年6月13日(月) 11:10~12:40
場所 鈴鹿大学 B棟101講義室
主催 鈴鹿大学 こども教育学部こども教育学科 翠川薫 教授・川俣理恵 准教授
対象 こども教育学部養護教育学専攻1年生11人、こども教育学専攻1年生16人 計27人
講師 林 羊歯代(NPO人にやさしい色づかいをすすめる会世話人/愛知産業大学)
目的 授業のテーマ:専門的な学びを深め、教育行政、福祉、子育て支援等の問題に関心を持ち、学習を通じて教育現場で求められる支援的な態度を身につける。
本講義の目的:色覚に関する講話と演習により知識と理解を深め、色覚に特性のあるこどもへの支援について考える。
テーマ 学校のCUDを考える――色覚の多様性とカラーユニバーサルデザイン
内容 講座の流れ
  1. 色覚の多様性
    • 色弱者の見え方体験(ワーク)
    • 色の見え方・感じ方の違い
    • 色が見えるしくみと色覚タイプ(C・P・D・T・A型)について
    • シミュレーションと簡易色覚タイプチェックのスマホアプリ(ワーク)
  2. カラーユニバーサルデザイン(CUD)の考え方
    • CUDの推進活動
    • CUDの基本と事例
  3. まとめ

講座の趣旨および内容

本講座は、鈴鹿大学こども教育学部の翠川薫教授より依頼を受け、こども教育学科の授業「基礎ゼミナールⅠ」の1コマとして、「色覚の多様性とカラーユニバーサルデザインを理解する」ことをテーマに実施したものです。受講者は養護教育学専攻1年生11人、こども教育学専攻1年生16人計27人で、皆さん養護教諭、小学校や幼稚園教諭、保育士を目指す方々です。鈴鹿大学では2020年1月、2021年12月に続き3回目の講義となりました。翠川教授から、色覚の多様性とCUDの知識は教育職を目指す学生にはぜひ知っておいてほしい内容だからと、今回も貴重な機会をいただきました。

講座の内容としては、①色弱模擬フィルタ(バリアントール)を使った色弱者の見え方の体験、②色覚のタイプとそれぞれの見え方についての講義、そして③カラーユニバーサルデザイン(CUD)の事例紹介の三部構成です。①では、当会オリジナルのプログラムともいえるバリアントールをかけて色紙を5種類に分けるワークを通して、まずは色弱者の見え方を疑似体験してもらいました。体験の後は色弱者による分類の写真とシミュレーションを見せながら、ワークの意味を伝えました。②では、色覚を正常・異常の視点で捉えないダイバーシティの基本的な考え方と、色が見えるしくみ、そして2色覚の2タイプ(P型強度とD型強度)の見え方の特徴等について講義。今回は新しいタイプの色覚検査方法の話も加え、色弱かどうかをスクリーニングできるスマートフォンアプリの使用実演も加えました。③ではSEGAの「ぷよぷよeスポーツ」や講師自身が職場で行ったCUD等、身近な事例を紹介しました。

参加学生からの質問と回答

講義から10日程して、参加した学生さんからの質問と感想が鈴鹿大学から届きました。「多様性の話を聞いて、さらに深く知りたいと思ったことや、講師に聞いてみたいこと」を書く課題の一部とのこと、以下に届いた分をそのまま紹介します(掲載にあたっては翠川教授の承諾を得ております)。質問に対する講師の回答は添付ファイル(20220613質問への回答.pdf)にてご覧ください。

  • もっと、色んな人に色覚の多様性を知ってもらうためには、僕達はどんなことができるでしょうか?
  • 一番見やすい色は何色なのか気になった。
  • 黒板やホワイトボードなどに色を使う時(黒板では白、ホワイトボードでは黒以外で)、どちらの人も見えるためには、どんな色を使うと良いか知りたいと思った。
  • 色覚弱者がこんなにも高い確率で生まれているのに、なぜ一般的に世の中から受け入れられないのでしょうか?
  • 色覚で大変だった話が聞きたい。
  • 色覚に異常がある人も安心して生活を送るために、どのような工夫が様々な所でされているのか、もっと深く知りたいと思った。
  • カラーユニバーサルデザインというのは周りにどのような工夫がされているのか詳しく知りたいと思いました。またどんな場面で困っていて、どう助けたらよいのかも学びたいです。
  • 私は話が聞けていないので、サングラスを付け折り紙の仕分けをしてみたかったなと思いました。(欠席者)
  • 色弱者の方々のために、色んな所で講演をしたり、改善案を出したりすごいです。
  • 色弱の病気を詳しく知りたい。
  • 実際に色が区別しにくい人がして欲しい事、改善してくれたら、もっと生活しやすい事とか、詳しく知りたいです。
  • 色覚の治療法など聞きたい。どのようなケアをしているのかと言うのが気になります。

以上が学生さんからの質問です。自分とは違う色覚への興味と共感が表れているように感じました。興味をさらに広げてくれそうな本の紹介等も含め、講義ではお伝えできなかったことを回答で書いています。学生さんがこれからも多様性に対する感度を高めていってくれますように。

1年生の「基礎ゼミナールⅠ」は大学生活に必要な学びの姿勢を身につける大事な授業かと思います。その1コマで色覚の多様性とCUDについてお話する貴重な機会を与えてくださった翠川教授と川俣准教授、そして学生の皆様に心より感謝申し上げます。

資料

20220613質問への回答.pdf(pdfファイル約530kB)

(2022/8/16作成)

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