豊田市中央図書館バリアフリー映画上映会でイベント協力させていただきました。
概要
開催日時 | 2021年10月16日(土) 13:30-16:00(開場13:00) |
場所 | 豊田市中央図書館 6階多目的ホール(西町1-200 豊田参合館内) |
主催 | 豊田市中央図書館 |
共催 | 豊田市役所福祉部障がい福祉課 |
定員 | 40名 |
参加費 | 無料 |
内容 | 映画作品『僕らのごはんは明日で待ってる』を日本語字幕と音声ガイドの両方を付けて上映。 |
バリアフリー映画上映会チラシ(PDF: 約960KB)
当会のイベント協力内容
- 会場内
- カラーユニバーサルデザイン(CUD)の紹介プレゼンテーション(手話通訳あり)
- カラーユニバーサルデザイン(CUD)に関するパネル・書籍等展示・資料配布
- 色弱模擬メガネを使った色弱者の見え方体験
- 当会のスタッフ1名
開催報告
NPO人にやさしい色づかいをすすめる会は、2021年10月16日(土)午後開催されました、豊田市中央図書館バリアフリー映画上映会においてイベント協力をさせていただきました。今回で5回目です。内容は、カラーユニバーサルデザイン(以下CUD)に関するプレゼンテーションと展示および体験コーナーの設置でした。
プレゼンテーションの内容は毎回更新しています。今回は、色覚の多様性理解やCUDの実践に便利なシミュレーションツールの紹介とその原理をお話しました。特に、誰でも使いやすい携帯スマートフォンで使える無償のアプリ「色のシミュレータ」を紹介し、シミュレーション画像の原理は、似て見える色数をその中のどれか1色に統一させて見せるものであることをお伝えしました。この会場のプレゼンテーションでシミュレーション画像の原理までお伝えしたのは初めてです。このようにして、どことどこが見分けづらくなっているのかをチェックし、色覚タイプを問わず見分けやすいCUDの配色に微調整していく、CUD改善のためのプロセスの一歩を市民の方がイメージしていただけるようにお話をしました。
新型コロナウイルス感染症対策のため、今回も上映会参加定員は半数になりましたが、展示コーナーや体験コーナーには何人も立ち寄っていただけました。今回は、「色のシミュレータ」*1)紹介チラシ他、各種お持ち帰り用の資料を充実させました。また、いつものように、CUDに関するパネル、書籍や備品展示コーナー、色弱模擬フィルタ*2)「バリアントール」体験コーナーを設置しました。バリアントール体験後のお客様から、「家族に色弱の当事者がいるので見え方の違いが分かってよかった」というご感想をいただきました。また、「自分は色弱なのでCUD普及は良い」というお声を聞かせくださった方もいました。そして「色弱用のめがねは無いか?」とお尋ねがあり、「イーガ」*3)を体験していただきました。他にも当会が制作した資料「CUDを意識した地図の改善例」「CUDを意識したグラフの改善例」*4)を見ていただくと、「改善前の例より格段に分かりやすい」と発言があり、CUDを実感していただくことができました。
このイベントの協力団体は他にもあります。今回も、みよし聴覚障害者協会、つえの里、障がい福祉と地域を結ぶアンテナショップきらりの3団体でした。展示設営をしながら、手話通訳の方から、手話で自分の名前を紹介することを教えていただき、プレゼンテーションで手話の自己紹介ができました。多様性理解を深める貴重な経験となりました。参加者の皆様、ありがとうございました。そして、今回も CUD を紹介する機会をくださいました豊田市中央図書館様および豊田市障がい福祉課様にお礼申し上げます。
*1)「色のシミュレータ」
「色のシミュレータ」は、浅田一憲氏によって制作されたシミュレーションツールです。スマートデバイス内臓カメラまたは画像ファイルから得た画像をリアルタイムに変換し、P型強度並びにD型強度の色の見わけにくさをシミュレーションできます。無償。
https://asada.website/cvsimulator/j/
*2)「バリアントール」
「バリアントール」は、C型一般色覚の人向けのシミュレーションツール。伊藤光学工業株式会社が世界初の色弱模擬フィルタを開発したもので、P型色覚用にシミュレーション、D型色覚用シミュレーション、PとD型色覚の強い部分を合わせた3種類があります。
http://www.variantor.com/jp/
*3)「イーガ」
「イーガ(Eaga)」とは色の見分けが困難な方が使うメガネです。見分けにくい配色(混同色)の存在を見つけ出す時に使います。伊藤光学工業株式会社が、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)から依頼を受け開発しました。
http://www.variantor.com/eaga/
*4)「CUDを意識した地図の改善例」「CUDを意識したグラフの改善例」
NPO人にやさしい色づかいをすすめる会が制作した、CUDを意識した地図とグラフの改善例です。A4版表裏1枚で、それぞれ改善前と改善後のP型、D型のシミュレーション画像および説明文を記載しました。
「CUDを意識した地図の改善例」「CUDを意識したグラフの改善例」(PDF: 約2MB)
当日の写真
*クリックすると拡大します。
PDFファイルにまとめてあります。→開催当日の記録写真(PDF:約360KB)
追記
2022年10月16日(日)に、豊田市中央図書館バリアフリー映画上映会でイベント協力させていただきます。
案内ページはコチラをご覧ください。 (2022年9月13日追記)