活動報告/1色覚のお子さんを持つOさんのお話を聞く

今回は新入会会員Oさんに、A型(杆体1色覚)のお子さんとの日々やこれまでの体験についてお話を伺いました。

(前半:Oさんのお話)

(後半:グループディスカッション)

概要

イベント名称 1色覚のお子さんを持つOさんのお話を聞く
実施日時 2026年8月29日(土)9時30分~12時00分
場所 ソレイユプラザなごや https://www.jinken.city.nagoya.jp/
主催 NPO人にやさしい色づかいをすすめる会
内容 今回は、A型(杆体1色覚)のお子さんを持つ新入会会員Oさんが、お子さんについて見え方や日常のサポート、困りごとなどを語り、会員たちが理解を深めます

開催主旨

社会には多様な色覚の人が生活しています。当会ではこれまで一般色覚C型、色弱タイプのP型、D型の会員たちが互いの見え方について理解を深めてきましたが、該当者が極めて少ないT型やA型タイプについてはその見え方を理解する機会はありませんでした。今回は、A型(杆体1色覚)のお子さんを持つ新入会会員Oさんが、お子さんについて見え方や日常のサポート、困りごとなどを語り、会員たちが理解を深めます。

報告

前半は1色覚のお子さんを持つOさんのお話を聞き、後半はグループディスカッションからの発表と質疑応答の時間となりました。

Oさんのお子さんの色覚はA型(第一色覚)、白黒の世界で生きています。眼振(目が本人の意思に関係なく上下左右に小刻みに揺れること)を保育園の先生や就学時検診で指摘され、そこから診断に至るという経緯があります。

実際のOさんのお子さんは、保育園で友達に恵まれ、楽しく日常を過ごし、本人の希望もあり保育園の仲良しの子供たちと一緒の地域の小学校に入学します。

しかし、楽しく迎えた入学式の2日目からは笑顔が消えて、学校に行きたくないと言って不登校になってしまいます。小学校という集団生活の中で小学1年生の子供には、色覚による自分の不自由さや不快感を上手く表現できなかったのです。そこには多くの色覚についての困難がありました。

しかしOさんは、学校や盲学校の先生、主治医など色々な人の協力と努力によって、一つ一つ困難を乗り越えていきました。名古屋盲学校のサポートを受けながら通級学級に通うことから始まり、現在では通学している学校に特別支援級の弱視学級が設置され、今では楽しく学校に通う事が出来ています。

今回、Oさんのお話を聞き参加者は、Oさんの困難からの解決への努力と、何より子供を思う気持ちに感動し、「色覚より心が安定したことが何よりもうれしかった。」というOさんが発した言葉が参加者の心に深く響きました。グループディスカッションでは、「お母さんが子どもの様子をよく見て、困っていることを一緒に見つけていったことがすごい」「色が分からない時は積極的に人に聞く、困ることは相談するという姿勢が大切。」といった意見が出されました。

今回の会を通して、年齢に関係なく、少しでも多くの人が色を原因とすることによる自尊心や心を傷つけられることのないように、色覚多様性の世界が広まり誰もが安心して過ごせる社会に繋がっていけることを願います。


入学してからクラスで描き教室に掲示されていた絵。心の叫びのように書きなぐられた絵。


必要なサポートを受け安心して学校に通うようになった現在の絵。左は自画像。右は大好きなピカチュウと子供が見ている色で描かれた虹。(※緑色の画用紙に描いてあります)


不登校の原因となった書写の練習帳。子供が書いたひらがなを赤ペンで修正する一般的な指導が、第一色覚の子供には自分の書いた文字の上に黒の文字を書いて汚されたと思った。(※赤が黒と同じに見えています)

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