講師派遣 – 愛知淑徳大学

ノーマライゼーション、ユニバーサルデザインの理念を理解する一環として色覚について学ぶ。社会には様々な障害を持った人が存在することを知り、社会人として、自分以外の人々を理解することの必要性を知ると共に、理解を深めることの大切さを学ぶ。

概要

派遣日時 2018年7月5日(水)9:30~11:00
会場 愛知淑徳大学 星ヶ丘校(15B 教室)
受講者 愛知淑徳大学 交流文化学部 2 年生 41 名
テーマ 色覚の多様性とCUD(Color Universal Design)
内容
  • 授業の目的
    ノーマライゼーション、ユニバーサルデザインの理念を理解する一環として色覚について学ぶ。社会には様々な障害を持った人が存在することを知り、社会人として、自分以外の人々を理解することの必要性を知ると共に、理解を深めることの大切さを学ぶ。
  • 学生は男女比1:9。
  • 授業の流れ
    1. 色覚の多様性
      色覚のタイプと見え方の特徴・色弱の人の困ること・見分けづらい配色・C 型元画像から読み取れる情報、P・D 型シミュレーション画像から読み取れる情報の比較
    2. CUD チェック体験(バリアントール使用)
    3. CUD の概念・CUD3つのポイント・CUD 事例・人にやさしい社会づくり

受講者感想(37 件から抜粋)

  • 色弱と言われても実際どのように見えるのかイメージしづらかったけど、チェックツールを使って見てみると、普段自分が見ている色と全然違って驚いた。特に赤系の色がよく分からなかった。パンフレットにあった カラーユニバーサルデザインを意識したデザインを見てみると、対策後はかなり見やすくなっていることを実感できた。でも未だに電光掲示板などには黒い背景に赤色、黄色、青色などの色が使われているのをよく見かけるので、色弱者の人の不自由が少しでも改善されていくと良いと思う。特に赤は一般的に目立つ色として使われているイメージがあるので、自分と同じように見えない人も多くいる、ということを忘れないでおきたく思う。
  • 色弱者と一言で言っても、見えやすい色がそれぞれ異なるということは初めて知りました。また、日本で、特に男性で色弱の人が思った以上に多く驚き、身近な人、社会の中にも色弱の人は当たり前のようにいるのだと感じました。身体障害者などと違い、はたから色弱とわからないため、まだ社会の中のデザインは一般的な色覚が中心となり、デザインする際も色弱者について考慮されていないことが多いと感じました。今回バリアントールをつけてみた時は全く違う色なのに同じ色のように見えたり、色の組み合わせによっては文字が見えにくくなったりして色弱の人の大変さをわずかですが体感することができました。CUDのポイントについて知ることができたので、今後社会に出て何かデザインすることがあれば、色弱の人のことも意識して誰にでも分かりやすいデザインができるようにしたいです。
  • 色覚については興味を持っていたので今回話しを聴くことができて良かったです。内容が難しかったので、自分でも少し調べてみたいなと思いました。「色が見分けづらい」というのを感じたことがなかったので、色弱者は正しい情報を手に入れることが難しいということを初めて知りました。国内に320万人以上ということなので、もっと色弱者のことを考えていろいろなモノを作っていく必要があるのかなと思います。
  • 最近になって私のおじが色弱であると知り驚いたことがありました。赤と緑が同じ色に見えたり、見分けづらいと言っていました。今まで19年おじと接してきて色弱であることで不自由であったということを聞かなかったので今まで苦労してこなかったのかなと思いました。ハザードマップで色の見え方が異なることで誤解を招くことがあると本当に危険だと分かりました。色が普通に見分けられる自分はこうしたチェックツールめがねをかける体験をしてみないと色弱の方の見え方はわからないので貴重な体験ができて良かったです。私は身近に色弱の人がいるので意見を聞いてもっと理解を深めようと思いました。
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